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Anjo city Museum of History.

安城市歴史博物館の施設を紹介します。

姫小川古墳


 碧海台地の端に位置する古墳時代前期後半の前方後円墳です。桜井古墳群の中では、二子古墳と並んで最も古い古墳の1つです。墳丘の後円部が前方部よりも極端に高く大きいのが特徴です。範囲確認調査により、全長約66mで、後円部の北~西側には幅約10mの堀があること、前方部はほとんど開かない柄鏡型の前方後円墳であること、葺き石は伴わないこと、前方部の東側は急激に落ち込んで低地になっていることなどが判明しました。平成28年度の調査では、壺形埴輪とみられる埴輪の小片が出土しました。古墳の東側約250mの沖積地には、同時期の集落遺跡である姫下遺跡が立地しており、多量の近畿地方の形をした土器が出土しました。姫小川古墳との関連が注目されます。

姫小川古墳
姫小川古墳 前方部から後円部を臨
姫小川古墳全景 南東から
姫小川古墳全景 南東から


姫下遺跡遺物出土状況
姫下遺跡遺物出土状況
姫下遺跡出土人面土器
姫下遺跡出土人面土器
姫小川古墳
「姫下遺跡出土の畿内系土器」
姫下遺跡では、近畿地方の布留式と呼ばれる古墳時代前期の土器を模倣したものが多数出土しました。県下で布留式土器がこれだけ出土した遺跡は他になく、近畿地方との交流が盛んであったことがうかがえます。